2013年01月04日

水乃博士の「水と緑の話」海水淡水化はエコか?エゴか?その2

海水淡水化は“エゴ”か?

 なんだか水乃博士がこのように書くと、すでに答えを出しているようで嫌なので、みなさんに考えていただくように以下に膜法による海水淡水化の特徴を思うがまま長所・短所交えて列挙してみます。

* 逆浸透膜技術によって、比較的容易に海水から淡水が造ることが可能。
* 蒸留といった膨大なエネルギーを用いずに、膜法では淡水化ができる。
* 膜処理後には、淡水と濃縮塩水(海水の約2倍の塩濃度)ができる。
* 膜は繊細な取り扱いが必要なもので、高価である。
* 逆浸透膜処理は、前処理として凝集ろ過、砂ろ過、MFろ過、UFろ過などのような制御が必要な技術によって支えられている。
* できた淡水は、硬度成分が少なく、純度が高いために健康に良い水とは言えない。
* 膜は、長期処理あるいは前処理の不調などによって透過性能の低下を招き、薬品による回生洗浄が必要になる。
* 離島や乾燥地で、電力と海水さえあれば淡水を作ることが可能。
* 造水するコストは、飲用水を確保すると考えるとリーズナブルなものと言える。
* 海水を採取するとともに、膜の濃縮水(海水の約2倍の塩濃度)を放出するので、内海や湾内では系内塩類濃縮が起こる。
* 人類が利便性を得るものであり、自然にとっては環境改変にすぎない。
* エネルギーを淡水の生産に置き換える技術である。

このような技術を、将来に及ぶ環境保全を考えつつ如何に使いこなしていくかが技術者に求められるテーマだと博士は常々思います。

濃縮水で出てきた商品?

posted by 水乃博士 at 12:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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