2019年09月06日

水乃博士の「水と緑の話」 里芋の花

里芋の花が咲くとき

水乃博士は、昔ジャガイモの茎から生分解性素材を作る開発に取り組んだことがあったので、芋類には詳しいつもりでいたが、最近の報道で見た里芋の花は、実際に見たことが無かった。どうやら、気象条件とともに、親芋の大きなものを種芋にして育てると、花が咲きやすいらしい。開花は、日照時間の長短が一般的な条件であるが、どうやらこの熱帯系のタロイモの類は短い日照で開花する。

 植物で花が咲くということは、何らかの子孫残存を図る目的だと思うし、そこで種子もできると考えるのだが、どうもどちらも無いらしい?? 単に、黄色いカラー(カラーもサトイモ科の植物)のような花をつける。
satoimo9-02.jpg


 里芋(学名;Colocasia esculenta、食用にも飾りにもなる食べ物の意味)。芋本体の美味しいのはおいて…、茎を食することがある。芋茎(瑞饋)、芋がらと言って、蓮芋、ヤツガシラ、セレベスなどの黒っぽい太い茎部分が美味しいらしいので、ぜひ自分で作って食べてみたいと思った。

 里芋はこれからが旬なので、いろいろと調理して食べたいものだ。ああ、山形での芋煮会が懐かしいなあ〜。


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2019年08月30日

水乃博士の「水と緑の話」 上海のごみ事情2019

上海のごみ事情2019

 現在、博士の居る上海では世界にも稀な厳格なごみの分別管理が実施されており、少しずつ効果が出ています。
20190827_193811 上海ごみ分別.jpg

この分類の難しさは、乾いたごみと生ごみの分け方ですが…、見方を変えて、例えば豚のえさになる;生ごみ、ならない;乾いたごみ。回収して売るとお金になる;資源ごみ、食べたり、触れたりすると有害なもの;有害ごみ。という風に考えればわかります。
さて、最近の上海の朝はアパートなどの出口にあるごみの分類排出から始まるようです。監視している人がいたり、捨てた人の責任を明確にするためのカメラが設置してあったり、違反すると罰金刑があるなど、とても厳格なのです。そのおかげがあって、どうやらごみの回収再利用率が向上したようです。

元来、中国ではペットボトルや段ボール・紙類の回収資源化(=現金化)は進んでおり、約30%程度(これでもかなり高い)だったのが、70%ほどまでになったといえます。これは、いわゆる単純再利用の現金化が社会的にもともとあったからよかったのでしょう。
しかし、この先が問題です。埋め立てや不法投棄をしないように分類して収集していますが、以後どのように処理するのか? 資源ごみは上記の通りでよし、生ごみは家畜のえさや肥料化が可能になってきた。しかし、乾燥ごみ;主にプラスチック包装物や製品類は、現状では燃やすしかない。有害ごみはもっと厄介です、これまで知らぬ間に埋められてきたものが顕在化するのですから…。残念ながら、ゴミ焼却炉はまだ不足しており、日本のような高温焼却、高煙突、煙洗浄浄化といった高度な処理設備は、数少ない状況です。よって、少しは埋め立て向けのごみが減少し、内容が明確になった―という程度でしょうか。

もちろん、処理場建設は進んでおり、ここでは日本のごみ処理プラントが進出して頑張っています。
それでも、この分類収集によって、人々のごみに対する意識が変わり、特にプラスチックごみがしっかり集まる仕組みができたと思えば、これは大きな進歩です。おかげで、最近の上海は街並みでは公共ゴミ箱の設置も進み、ポイ捨ても減り、とてもきれいな状況になってきています。こうした意識改革は、とても重要ですね。


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2019年08月05日

水乃博士の「水と緑の話」 マイクロプラスチックとは何だ(その2)

マイクロプラスチックとは何だ(その2)

どうやら人類は、これまでに自然界でできてきた粒子類;簡単には砂、土、ガラス粒、岩石のかけらなどに新しく、プラスチック粒子というものを加えてしまったようです。博士のような水処理技術者にとっては、水中にある固体微粒子に新しい種類が増えてきたと考えます。つまり、水処理における汚染物としての除去処理対象が多くなったのです。
人類にとって、いや全生物にとって、この粒子;マイクロプラスチックは有害なのかどうかは、その大きさと溶媒液に対する溶解性次第といえます。おそらく、一般的な河川水、海水では、溶解することなく固体粒子でしょうが、そこにオイル、油脂が混ざると溶解する可能性があり、脂溶性有害物としてホルモン的な作用をすると推察されます。
大きさの話は、単純に言えば、のどに詰まるか、息を吸えなくなるような大きさであるか、膜状で気道、食道を閉鎖するほどのものか、といったことで、有害性というよりも、物理的な閉塞を引き起こすことが問題でしょう。
 では、例えば日本の河川にどのくらいのマイクロプラスチックがあるのか、データがありました。
マイクロプラスチック河川での汚染量.jpg

2019年6月週刊朝日より

多いところで、3ppbのプラスチック粒子汚染があるという報告です。
 さて、ここから水処理科学的に評価をすると、従来はSS(県濁粒子)という分類でおよそ数十ppm が処理されていたところにさらに3ppbの軽量プラスチック粒子が混ざりこんでいます。SS全体量の0.01%程度ではないか…、だからこれが大したものではないと考えるべきかどうかなのです。
 そこで、以下の報告があります。(DOWAエコジャーナルHPより)
「東京湾で日干しになるカタクチイワシの64匹を調べると、49匹からマイクロプラスチック片が見つかった。1匹当たり平均で2〜3個、最大で15個。大きさ1ミリ以下のポリエチレンやポリプロピレンの破片が80%以上を占め、マイクロビーズや化学繊維もあった。」

これが、いわゆる生物濃縮であり、食物連鎖の怖さです。1o程度のビーズ(比重0.5と仮定)が10個、イワシ15gに含まれるとすると、そこでは約260ppm(川からの濃縮率は約87,000倍) のマイクロプラスチックを我々は食べていることになります。
イワシの内臓を食べることはやめた方がいいのかもしれませんね。

 次に、食塩についてです。
「世界の21の地域で作られた39のブランド塩のうち、36種類からマイクロプラスチックが見つかった。1キロ当たり506個の量。最も多く含まれていたのは海塩。次いで湖塩、岩塩の順。毎日10グラムずつ塩分をとるとすると、年間で2千個近いMPを体内に取り込む計算になる。」
塩というのは、どんな食品にも含まれており、欠かせない要素です。それが506個/kg!
つまり、約199ppmのプラスチックを含む塩を日常的に我々は口にしています。
プラスチックですから、体内に多くが蓄積するとも考えられず、即毒性につながるとはいいがたいにせよ。すでに知らずに食べているというのが嫌な気分になります。
どうしたら食塩からプラスチックを除けるのか…、水に塩を溶かしてからフィルターろ過して塩水として使うぐらいしか一般的にはできそうにありません。
これが、すぐにわかる現状のマイクロプラスチックの汚染というものです。
 
次回は、おそらくプラスチックごみ処理の在り方などを話していきたいと思います。

posted by 水乃博士 at 16:36| Comment(0) | 水と緑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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